さくらの色にほおづいて

また学校までの道を歩き出した。

「海星、今日買い物行きたいんだけど。荷物持ってくれない?」

「いいよ。」

「ありがとう。」

もうすぐ海星の誕生日。

サプライズでプレゼントを買うから、今日はその下見。

サッカーのスパイクを上げようって昨日お母さんと決めたんだよね。

「何買うんだ?」

「えっとね。服だよ。」

「え?何?俺の服?」

「そんなわけないでしょう?自惚れないで。」

「ごめんって。」

「別に良いんだけどさ。」

だって言っていないだけで本当に海星に、プレゼントするもの見に行くんだから。

結構隠すのって大変だよね。

今日はおつかいしなくても大丈夫って言われてるし!

時間はたくさんある。

「学校ついたな。」

「そうだね。」