さくらの色にほおづいて

近くに海星がいたら勘違いされるじゃない。

「でもいろいろと聞くかもよ?」

「えっ?!」

「だって気になるし。それにずずってさ、危機感なさそうじゃん?」

何言ってんの?

ありえないんだけど。

「失礼ね!私にだって危機感くらいあるわよ!」

「じゃあ、確かめてみる?」

バンッ

一瞬何が怒っているのか分からなかった。

私、もしかして海星に壁ドンされてる?

女の子の憧れ奪われた?

こんな奴に?最悪

「ここから逃げられる?何しろ相手は男なんだよ?」

「で、できるわよ!これくらい。」

あ、あれ?動けない。

いつの間にこんなに力が強くなったんだろう。

体もガッチリしてる。

子供の頃とは全然違う。

ん?!

何か生温かいものが唇に。

それに海星との距離もなくて…

え?