教室に戻ってくると、先生が戻ってくるまで、みんな友達と話し始める。

私は、紗弥と話していた。

「ねえ紗弥、どうする?4月から学校来ても先生いないんだよ。」

「私ほんとに無理!谷屋先生がいない学校なんて考えられない!」

「だよねぇ…。私も同じ。」

「だって!担任じゃなくなっちゃうかもしれないけど先生と会えなくなるわけじゃないしもしかしたら谷屋先生の授業受けられるかもしれない!って、思ってたのに。まさかいなくなっちゃうだなんて…。」

「先生…どこの学校行くんだろうね。」

「もしかしたら教師自体やめちゃうとか?」

まさか…。

でも、ありえなくはない。

先生は元の職業は、教師よりも断然儲かる職業だった。

きっとそうだ。前の職業に戻るんだ。そう違いない。

私は確信した。