、、、

どれくらい気を失っていたのだろう

ここは一体何処なのだろう?

リアーナが眼を覚ますと天蓋が目に入った
少し身を起こし、周りを見渡す
どうやら豪華なベッドルームの様だった

何処からか声がした

「リアーナ様!!眼を覚まされたのですね。私はアリスと申します、今ルシアン様とお医者様を呼んで参ります」
そう言って、アリスは急いで部屋を出た

先程アリスはルシアンと言ったような、、、
まさか私は今リジェット王国にいるの?
でも、私は確か襲われて、、攫われたはずなのに何故リジェットにいるの?
もしかして、ルシアン様が、、、?
ううん、あのルシアン様がそんな事するわけ、、、


コンコン、、、

「俺だ、入るぞ」
ルシアンの声が聞こえて着た
そして、未だベッドで放心状態のリアーナの横に腰を下ろす
「眼を覚ましてくれてよかった。久しぶりだなリアーナ、、、」ルシアンはどこか寂しそうな、でも優しい目でリアーナを見つめた
「ぃ、、ゃ、、、」
「??どうした、リアーナ」
ルシアンがそっとリアーナに手を伸ばすと、リアーナがその手を払った
「やめて、いくらルシアン様でも酷すぎます!」リアーナが大粒の涙を流してルシアンを拒絶した
「リアーナ、、、」
「何もあんな攫い方しなくても、、、私、ずっとルシアン様をお慕いしておりましたのに、、こんな手荒なまね、、、」そう、襲われたあの時、犯人がルシアン様がお待ちだと言った
リアーナはルシアンが攫うよう命じたのかもしれないと、ルシアンを疑ってしまったのだ

「落ち着くんだリアーナ!」
攫ったのは俺ではないと言いたい。
しかしフェルド現国王の企てだと確証があるわけではない。
犯人がわからず不安な思いをさせる位なら、、、

リアーナは枕に顔を埋めて泣き続けていた