その瞳は、嘘をつけない。

ケーキを食べ終えると眠気が襲ってきた。
緊張に始まり、落ち込んだりハイテンションになったり身体を使ったりと盛りだくさんだった今日一日は、毎日同じようなことを繰り返している私には刺激が強い。
まだ夕方だというのに。

「疲れたか?」
「はい・・・。」

折りたたみテーブルとセットになっている椅子に座っているのでけど、こちらもやっぱり折りたたみ式。
背もたれも無いに等しい小型のもの。
落っこちないようにしないと。

「泊まっていくか?」
「ふへっ」

意図していなかった提案に、変な声が出てしまった。
ついでに眠気も飛んで行ったけど。

「送ってやってもいいけど。」

ちょっと待って!泊りの方が優先なの!?
返事もできないまま、呆然と一之瀬さんを見つめてしまう。

確かにさ、付き合ってはいないとは言え、男性の家に上がり込んでるわけだし。
意識はなかったけど2回目だし。

男性が、何も考えずに、女を家に招き入れるなんてこと、
あるはずがない。