その瞳は、嘘をつけない。

「ミカ」
「へ・・・?」

急に名前を呼ばれ、どきりとしてしまう。
一之瀬さんは、猫から視線をずらし、すぅっと私を見下ろしている。

「猫の名前。2代目の名前は妹がつけた。由来は知らん。」
「あ、そうなんですね。
私の名前も、実加なんです!奇遇ですね!」
「知ってる。」
そうだよね。合コンで自己紹介したし。
私のことを気にかけてくれるのは、愛猫と同じ名前だから?

「ちなみに、1代目の猫ちゃんの名前は?」
「チョコ」
「もちろん一之瀬さんがつけたんですよね?」
「当然だ」