その瞳は、嘘をつけない。

ケーキ取り出すトングを手にしたところで、また変な声が出てしまう。
あまりにも予想外な質問が聞こえてきたから。

「次の休みは金曜日だよー。」
いつの間にか休憩から戻ってきた映見ちゃんがシフト表を見ながら答えてる。

「金曜か・・・。」
何か考え込むような仕草の一之瀬さん。

店頭でいろいろ突っ込むのも慌てるのも嫌で、ケーキの準備に専念する。
フォークとペーパーナプキンを入れて箱を閉じ、紙袋に入れる。

「ありがとうございます。480円です。」
「今度デートに誘ってもいいか?」
千円札を差し出しながら、一之瀬さんが言った。
「へ?」

今日何度目の予想外?