きっと秀くんは今日も来ない。
ベッドに潜り込み、深い眠りに落ちていた真夜中。

噛みつくようなキスで目が覚めた。
タバコのにおいがする。

体にかかる重みと、口を塞がれている息苦しさで、ぼんやりとしたまま
体をまさぐられる。

そこにあるのは快楽なんかじゃなくて
恐怖、痛み。

どうして。

こんなことくらいでしか、私は秀くんの役に立てないのだろうか。