それからの時間、私はたかしと一言も話さず黙々と犬小屋の掃除をした。
そして時間がたち職場体験の時間わ終わった。
店の人にあいさつをして、私はすぐに裏口から表へ出た。そこにわたかしがすでにいて私に問いかけた。
「なんでさけるだ?」

『別にさけてなぃ。』

「おれなんかした?」

『別になにも。。』

目をみて話すことができなかった。

「なんで目そらすんだよ、ひとが話してるのに。」

私わさっきのたかしの可愛いの一言が頭の中から離れなくて、何も答えられなかった。その時だった。

「ちょっと付き合え」

強引に自転車の後に乗せられ、たかしわ走り出した。私わ無言で自転車の後に乗っていた。心の中では何かを期待していたのか、不安に思っていたのか、それわ今でもわからない。
しばらく走ると河原についた。
「ついたよ。」
たかしは自転車を止め、歩き出す。私もそれについていった。しばらく歩くと、一匹の猫があらわれた。
《にゃ〜》

「おっいたいた」

「チビおいで」

『チビ?この猫の名前?』
「そうだよ。俺飼い主」

『えっ?こんなところにいつもいるの?』

「ここがチビの家なの」

たかしはチビをここで見つけてから毎日の様に通って餌などをもってきては可愛がっていたことを私わ知った。
『あはは』

「なんだよ!いきなり」

『なんかすごいイメージちがうし!動物好きなんだね』
「わりーかよ!」

たかしは照れくさそうに、答えた。
そのあとそこにいた数時間、自然と私はたかしと、たくさんの会話を交わしていた。
『あっもうこんな時間そろそろ帰らないと』

「わりーな付き合わせて」
『そんなことないよ。楽しかったし。こっちこそありがとね。』

『じゃあね。』

「おい!また明日な!」

『バイバイ☆』

家に帰ってくるなり私わ、鏡に写る自分を見て、たかしのことを思い出していた。でもそれはきっと、イメージしていた、たかしがあまりに違ったからビックリしていたのかもしれない。