「邪魔だからどいてくんない?」

げっ、奏くんだ…ここは初対面のフリするべきとこだよね。

『奏くん…だっけ?ごめんね、』

うんうん、いい感じだよね。

「ん、奏であってるよ」

そう言うと奏くんはどこかへ行ってしまった。

ほんと大人しくなったな。私がいた時はあんなにチャラかったのに。髪色まで変えてる。

「真愛ちゃん人の名前覚えるの得意なの?」

『あ、いや、そんな事ないよ!』

ただ前から知ってるなんて言えない。初対面っていう設定だから…

「じゃあ気になってるとか?一目惚れ?」

ん、ん?優奈ちゃん意外とそういう系なの?いや、なんていうか…??

「あ、私ね、こう見えても恋愛話とか結構好きなんだよね」

「俺にも良くしてるもんなw」

いや、男子にまでするのはちょっと違うくないか?

『へ、へぇ…好きってわけじゃないよ。2文字だったからさ、ほら、奏って、ね?』

これちゃんと理由になってるかな?まぁいっか。

「むむー、怪しい!でもかっこいいよね」

あれ、これまた意外と面食いなの?いやあの人前からかっこいいけど…顔だけ((

『そういう優奈ちゃんが一目惚れなのでは??w』

え、ちょ、図星??!!赤面してるぅぅう!!え、え、嘘でしょ?!

『そ、そ、そ、そんなわけないからね!』

「おいおい、相変わらずわかりやすいな」

あらまぁ…(´Д`))))←