「おはよー!はる!」




教室の扉を開けるといつものように挨拶してくれる莉子。




「おはよ。莉子。」




莉子は、小学生の時からの親友。




私がこの高校を受けるって言ったら「はるが行くなら私も行かなきゃでしょ!?」なんて言ってくれた。




私と違って莉子は家からすごく遠いから寮生活。




大好きな、親友。




親友だから、瞬のことも、穂香のことも、知ってる。




「私は、どうなってもはるが一番だから。他の誰かにどんな事情があっても、それではるが幸せならどうでもいい。」




私が泣いた時、言ってくれた言葉は今でも忘れないよ。




「はるー!課題わかんないとこあったの。教えて〜?」




「…仕方ないなぁ〜」




莉子の元気なところは私、大好き。




「ありがとね!はる!!!」




笑顔で言う親友に私も笑顔で返した。