登校時間ギリギリの下駄箱は大渋滞。


私はなんとか切り抜けて、光のとこに向かおうとした。けど…


「姫ー♡」


「噂より何倍も可愛いじゃん!」


「あっあの…」


「なあ姫!学校サボって遊びにイコーゼ!」


「えっ…」


「なぁいいだろ?」


すぐにでも泣き出しそうな顔の光。


「光!今行くか「おいお前ら」」


「え?」


声が聞こえる方を見ていると、あの、変な人が歩いてきていた。


「そいつ、困ってるだろ?」


変な人を見て、光に声をかけていた人の顔が青くなったのがわかった。


「こっ洸さん!すいませんでした!」


「どけ。」


変な人がそういうと、光から急いで手を離し、全速力でかけて行った。