「ねぇ、光ちゃんっての?俺ぇ、2年の小林ってんだけど〜。光ちゃん可愛いから俺と付き合わない?」


早速きた。


光は小学校でも中学校でも、凄くモテた。


中にはこんな、うるさそーな人が何人もいた。


「ごめんなさい。光は、彼氏いるので。」


わたしはそう言って光の腕をつかみ、小走りでかけて行った。


「美琴…ありがとう!でも私、彼氏いないよ?」


「ばーか。そうしておいた方が都合がいいでしょうが。とにかく、あの人には関わらない方がいいよ。」


クラスは私が1組で光が3組。教室の前で別れて、ドアを開けた。


ガラッ


「おは「あの子って、姫の子分の?」」


「子分の分際で姫に馴れ馴れしすぎだよねー。」


「それなー!ブスは大人しくしとけって感じだよなぁ!」


こうなることは薄々分かっていた。中学の時もそうだったから。


光はもう、学校のお姫様だから。