私をみて、泣いているのに気づいたのか、先輩はこちらに駆け寄って来た。


「天宮さん!大丈夫?」


「はい。大丈夫で「美琴ごめん!今、お母さんから帰って来いって電話があって…」


「わかった!早く帰ってあげて?」


「ありがと!また明日!」


光は携帯を閉じると、急いでかけていった。


「天宮さん。話聞くよ?」


「友達に…話にくそうにしてたから。」


「…」


「言いにくいなら言わなくてもいいよ」


「…私。入学式初日から色々あって、まだクラスに話せる人がいなくて。みんなともう友達になった光が羨ましくて。それに、今までずっと一緒にいて、高校で私以外にもっと気の合う人ができたら、悲しいなって。すごい勝手ですよね」


「そんなことないよ。君のそんな友達思いのとこ、いいと思うな。それに、友達に今話したこと、いってみたほうがいいよ。きっと、喜んでくれる」


ドキッ


「相談乗っていただいてありがとうございました!ではさようなら!」


ドキドキが鳴り止まない。


言い訳なんてできない


わたしは…







































峻輝先輩が好きだ。