「あ……れ?痛くない。」


「あたりまえだろ。おれが受け止めてやったんだからな!はやくどけろ。」


「あ…ありがとうございます!えと…どなた様ですか?私、一年の天宮です。」


「ああ…噂の姫の金魚の糞か。俺は水無月洸。高2。」


「なっ…金魚の糞って!ちょっとは言い方ってものが…!」


「助けてもらってその態度はないだろ?」


「……すいません」


「じゃっ。」


水無月先輩はそう言うと、階段を降りていった。


「変な人」


私はそう思いながら、鮭を口に押し込んだ。