「……俺、今度、これを持って達川さんの家を訪ねようと思う。オフィスでは一緒に働けないけど、共に敵を仕留めていくと伝えたい」
俺がそう宣言すると紫苑さんはにっこり笑った。
「是非そうしてやってくれよ。彼もきっと喜ぶよ」
頷くと紫苑さんは子供の頃のように髪の毛を撫でる。
それをくすぐったい気持ちで受け止め、秋にあった就職試験のことを思い出していた。
就活で俺は一番最初に『CONシステムサービス』を訪れた。
社長の紫苑さんは履歴書を見て「来たな」と微笑み、「まあ頑張れ」と言いながら肩を叩いた。
一応の試験や面接をこなして、俺は今『CONシステムサービス』の内定を貰ってる。
社長自らも「逃げるなよ」と釘を刺し、順風満帆の状態だ。
「……じゃあ今日はお祝いね。何か蓮也の好きな物作ってあげる」
姉は立ち上がるとエプロンを身に付け、「何がいい?」と振り返る。俺は義兄の紫苑さんに遠慮するように目線を配り、「カレーでいい」と呟いた。
「カレー?単純過ぎない?」
俺がそう宣言すると紫苑さんはにっこり笑った。
「是非そうしてやってくれよ。彼もきっと喜ぶよ」
頷くと紫苑さんは子供の頃のように髪の毛を撫でる。
それをくすぐったい気持ちで受け止め、秋にあった就職試験のことを思い出していた。
就活で俺は一番最初に『CONシステムサービス』を訪れた。
社長の紫苑さんは履歴書を見て「来たな」と微笑み、「まあ頑張れ」と言いながら肩を叩いた。
一応の試験や面接をこなして、俺は今『CONシステムサービス』の内定を貰ってる。
社長自らも「逃げるなよ」と釘を刺し、順風満帆の状態だ。
「……じゃあ今日はお祝いね。何か蓮也の好きな物作ってあげる」
姉は立ち上がるとエプロンを身に付け、「何がいい?」と振り返る。俺は義兄の紫苑さんに遠慮するように目線を配り、「カレーでいい」と呟いた。
「カレー?単純過ぎない?」

