俺が専門学校に編入した一年後、姉と紫苑さんはめでたく挙式を済ませて夫婦になった。
そんな二人が住むマンションに立ち寄り、国家資格の合格証を見せてインターン中の話をしているところだった。
「その達川さんって方、今は体調どうなの?」
まさか亡くなったってことはないよね?と紫苑さんを振り返るが、姉の表情は固い。
「うん…まあ、まだ頑張ってるよ。ただ、もう出社は叶わなくなったけどね」
肺梗塞を起こして在宅酸素が手放せない状態になっている達川さんは、現在、自宅での勤務をしているらしい。
「俺が起業する時、彼は随分と役に立ってくれた人なんだ。あの人がいたからこそ、オフィスの信用も勝ち得たし契約も増えた。
たまには俺や若い社員にも耳の痛いことを言ってきて、ご意見番としても助かってたんだ」
だから、長生きをして貰わないと困ると言っている。
姉は紫苑さんを見つめながら「本当ね」と囁き、「蓮也の未来も切り拓いてくれたんだからね」と振り向いた。
そんな二人が住むマンションに立ち寄り、国家資格の合格証を見せてインターン中の話をしているところだった。
「その達川さんって方、今は体調どうなの?」
まさか亡くなったってことはないよね?と紫苑さんを振り返るが、姉の表情は固い。
「うん…まあ、まだ頑張ってるよ。ただ、もう出社は叶わなくなったけどね」
肺梗塞を起こして在宅酸素が手放せない状態になっている達川さんは、現在、自宅での勤務をしているらしい。
「俺が起業する時、彼は随分と役に立ってくれた人なんだ。あの人がいたからこそ、オフィスの信用も勝ち得たし契約も増えた。
たまには俺や若い社員にも耳の痛いことを言ってきて、ご意見番としても助かってたんだ」
だから、長生きをして貰わないと困ると言っている。
姉は紫苑さんを見つめながら「本当ね」と囁き、「蓮也の未来も切り拓いてくれたんだからね」と振り向いた。

