幼馴染みと、恋とか愛とか

(……悪い様にはしないって、どういうことだ?)


まさか就職の内定をくれるという意味かな、と安易に思ってほくそ笑んだ。

そして始まったインターンの最中、俺は彼の右腕とも呼ばれる相手がいる部署に配属され、直にその人から仕事を教えてもらう形となった。

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「達川英樹(たつかわ ひでき)です」


社員証を見せながら自己紹介をする相手を俺は緊張の眼差しで見つめた。


達川さんは自分の父親と同じくらいか若干上と思われる年齢層で、オフィスのセキュリティー管理課の部長を務めている…と教えられた。


「僕は現在、病気と闘病中でね。社長からも自分の体調に合わせて仕事をしていいと言って貰ってるんだよ」


肺ガンを患ってる…と話す彼は、時々入院治療もしているらしい。

俺はどうしてそんな人に学生のインターン指導なんかを任せるのかが分からず、ぼうっとしたまま「そうなんですか…」と声を発した。


「君の指導は、社長から直にやって欲しいと頼まれてね。まあたった一週間だし、やれないこともないかと思って引き受けたんだけど」