「暴力反対」


「だったら早く俺のものになれ」


無駄口は終わり、と唇を塞がれる。
紫苑はゆっくりと私を癒しながら愛して、何度も「可愛い」と囁いてくれた。



………その夜、久しぶりに懐かしい夢を見た。

子供の紫苑が私の頭にシロツメクサの花冠を被せて、茶色の目を細めて言ったんだ。


「ここにあるお花の数ほど萌音に愛をあげる」



子供らしくない言葉に笑った。


永遠に見ていたいと思うほど、幸せに満ち溢れていた………。




END