外出先から真っ直ぐマンションに戻り、リビングで沈黙したままオムライスを食べ終えた後、私は片付け、紫苑は仕事と称して書斎に逃げる。
お互い気まずい様な照れくさい様な雰囲気の中で、私達は顔を見合わせずに過ごしてた。
食器を洗いながら緑地公園の駐車場でキスを交わしたことを思うと妙な焦りで汗が吹き出す。
どうしてあんな場所でキスなんてしたんだろう…と胸が異様に騒つく。
しかも、時間を忘れるほど何度も唇を重ねたおかげで、少し皮剥けしてヒリヒリしてる。
そこにスプーンの先が当たると痛くて、途中で何度も手が止まりながらオムライスを食べ終えたんだ。
紫苑はどうだろうか…と窺うことも出来なかった。
「キスしたい」と求めてくる紫苑に、疲れきるまでずっと付き合ったから。
彼は唇を離すのが嫌だっただけなのか。
ただ、単純にキスに飢えてたせいなのか。
背中にずっと回してた腕を時々動かしても胸には触れてこず、結局は髪の毛や頭を撫でるだけに止まってた。
こっちはそれがもどかしくもあって、でも触れてこいないのは、紫苑の優しさなのかなとも思えてきて……。
お互い気まずい様な照れくさい様な雰囲気の中で、私達は顔を見合わせずに過ごしてた。
食器を洗いながら緑地公園の駐車場でキスを交わしたことを思うと妙な焦りで汗が吹き出す。
どうしてあんな場所でキスなんてしたんだろう…と胸が異様に騒つく。
しかも、時間を忘れるほど何度も唇を重ねたおかげで、少し皮剥けしてヒリヒリしてる。
そこにスプーンの先が当たると痛くて、途中で何度も手が止まりながらオムライスを食べ終えたんだ。
紫苑はどうだろうか…と窺うことも出来なかった。
「キスしたい」と求めてくる紫苑に、疲れきるまでずっと付き合ったから。
彼は唇を離すのが嫌だっただけなのか。
ただ、単純にキスに飢えてたせいなのか。
背中にずっと回してた腕を時々動かしても胸には触れてこず、結局は髪の毛や頭を撫でるだけに止まってた。
こっちはそれがもどかしくもあって、でも触れてこいないのは、紫苑の優しさなのかなとも思えてきて……。