幼馴染みと、恋とか愛とか

どんなに逃げたくても、紫苑からは逃げれないと覚悟した。
全てを話しても紫苑の態度が変わらないことを願った。



コーヒーを淹れると紫苑の立ってる方へ振り返る。
湯気の立つカップを握りしめ、きゅっと唇を噛みしめた。


「……さっき言ったことは嘘なの。昨日会った人は、銀行に勤めてた時に毎日窓口に来てたお客様で、依頼書を書いて現金を出し入れする、ちょっとおかしな人だった。

私はあの人に変に気に入られてて、それで……」


ゴクッと唾を飲み込む。
フラッシュバックしてきそうな日々を思い出して、背筋がゾッとした。


目線を向けると紫苑も緊張してる様に見えた。
どうか何を聞いても、紫苑との関係が変わらないでいて欲しい…と願わずにはいられなかった___。