「萌音も紫苑君も人が悪いわ」
母は口を開くと、いきなりそう言った。
「萌音はどうして紫苑君の会社で働いてると教えてくれなかったの?
紫苑君も紹介してくれたオフィスが、自分の経営してる所だと教えてくれたら良かったのに」
恵斗(けいと)さんも黙ってるなんて水くさい…と、紫苑のお母さんまでも引き合いに出してくる。
紫苑はそう言われると反論も出来ない様子で、シュン…と肩を落とした。
「すみません。萌音には内緒にしておけと言ったんです。両親にも起業してることは誰にも言うな、と口止めしていて」
紫苑は母に向いて項垂れた。
母は当然のように驚き、「どうして?」と少し呆れ気味。
「もっと会社を大きくしたかったからです。今みたいな吹けば飛ぶ様なオフィスじゃ、自慢にもならないから」
「あら、でも羽振りはいいんでしょ?」
こんな立派なテナントビルの中に入ってるんだから…と話す母に、紫苑は不満そうな表情を浮かべる。
母は口を開くと、いきなりそう言った。
「萌音はどうして紫苑君の会社で働いてると教えてくれなかったの?
紫苑君も紹介してくれたオフィスが、自分の経営してる所だと教えてくれたら良かったのに」
恵斗(けいと)さんも黙ってるなんて水くさい…と、紫苑のお母さんまでも引き合いに出してくる。
紫苑はそう言われると反論も出来ない様子で、シュン…と肩を落とした。
「すみません。萌音には内緒にしておけと言ったんです。両親にも起業してることは誰にも言うな、と口止めしていて」
紫苑は母に向いて項垂れた。
母は当然のように驚き、「どうして?」と少し呆れ気味。
「もっと会社を大きくしたかったからです。今みたいな吹けば飛ぶ様なオフィスじゃ、自慢にもならないから」
「あら、でも羽振りはいいんでしょ?」
こんな立派なテナントビルの中に入ってるんだから…と話す母に、紫苑は不満そうな表情を浮かべる。

