ゴーン………


ハァハァハァハァ


ま、間に合ったァ〜〜〜!


私は、猛ダッシュしたため、息が切れている。


女神様は、私にしか呼べない。


しかも、三時に来てくれの命令付き。


「…女神・フェアリー。我が、教会の神様。ゴッドマザーよ。姿を現してもらえますでしょうか?」


「(呼び出し方、適当だな。最後。)」


ぼそっと、悪魔が言ったが、気にしなかった。


ザバァ!


湖の水が、泡立つ。

泡が最大限に泡立った時、神々しい光が、あたりに散った。


「良く、おいでこられました。我らのゴッドマザー。フェアリー様。」


「そんな、堅苦しい挨拶は、しないでと、言っているでしょう?ユピテル。」


ムッとしたように、女神、フェアリーが言った。


「では、今日の願いは、なんですか?」


「私は、朝日を浴びてから、七時まで、人間でいたいです。」


ウサギが言った。


いつもは、四時をすぎるとだったからね。


「わかりました。今日から、その願いは、実行されるでしょう。」


フェアリーは、振り返り、私の、目を見て、


「次は、あなたの番ですよ。」


と、言った。


「私は、街全体の平和を「そんなことは、聞いていない!」


フェアリーは、私の言葉を遮った。


「ユピテルは、いつも、人々のためです。だから、今回は、自分のことを言いなさい。」


命令された。


「………」


私は、しばらく考え込んだ。


欲がないから、何を言っていいのやら。


あ!ひとつ思いついた。


「では、チェシャを、人間にしてください。
人間にもなれ、猫にもなれる体質に。

これが、私の欲です。」


フェアリーは、鼻で、


フッと笑い、


「あなたらしい答えですね。
わかりました。その願い叶えましょう。」


そう言うと、フェアリーは、


チェシャを、空中に持ち上げ、


光の玉の中に、フェアリーは、チェシャを入れた。


およそ一分間みんなの注目は、光の玉に集まった。


一分が経つと、光の玉は、変形し、大きくなり、割れた。


その中から、チェシャと、思わしき人物が出てきた。


真っ黒の髪の毛、垂れたまゆ、真っ紫な目、凛とした背筋、高い身長。


チェシャとは、似ても似つかないが、どこかしら、面影が、残っていた。


特に、目の色とか。


チェシャは、紫色の目が特徴だったのだ。


チェシャを見たあと、私は、すぐにチェシャから目を離した。


服を着てない!!!


「フェアリー!チェシャに、服を着せて!!」


「どんな、服がいいですか?」


そこ!そこで悩むの?


「えぇと、“動きやすい”と、あ!上は、“パーカー”色は、“紫”下は、“猫になる時に、消えて、人間になる時に出るふう”にして。あと、下は、自由で。
それでよろしくお願いします。」


少し、タメ口聞いちゃったけど、いいか…


注文を聞いて、フェアリーは、すぐさま、注文のように、服を着せてくれた。



紫の少し長めのパーカー。

下は、黒のゆったり目のズボンだった。



チェシャは、