神父、マッド。



真っ黒に、青いメッシュが入った髪色。


髪型は、ウルフ。


きれいな、青い目。


この神父…………



何かわからないけど、伝説の神父らしい。



違う神父たちに、称えられてる。





だけど、この、すごい神父の本性を知ってるのは、私だけ。





実は、この神父…………





“元殺人鬼”で、





今は、“サイコパス”なんです!!!!





と、口に出して叫びたい。






マッド・ハッター…不思議の国のアリスによるところの、“いかれ帽子屋”。






大正解だと思う。








確かにイカレてる。








私は、コツコツコツと、階段を降りて、下へ向かっていた。




「お、やっと来たな?」




人を安心させる、暖かい声。




それと、神父の後ろには、聖歌隊の、


ウサギがいた。



しろと、ピンクの聖歌隊の衣装をする身にまとっているが、



うさぎは……




『ゾンビ』なんです。




嘘じゃないよーー!!




本当です。



ウサギは、誕生日に、殺人鬼、マッドに、殺されたんだけど、



殺された張本人…マッドに、まだ生きれるように、ゾンビにしてもらった。


昼間は、普通の人間…



夜は、ゾンビ兼、死神をしている。



ウサギは、不思議の国のアリスにもいる。
“白うさぎさん”。可愛いから、ウサギに、あっているよ。

と、思う。




そんなことを、考えていた。



その時、私は、どこかを見ていたんだろう。



後ろから、トスっと、何かが肩に乗った、重みを感じて、よたよたした。



肩を見てみると、



チェシャがいた。



まだ、小さいサイズの猫だから、肩に乗れるのだろうけど、




もしも、大きなサイズだったら、乗れないだろう。




「……リス?……………アリス?」




また、放心していたのか、マッドに、声をかけられた。



一瞬ビクッとしたが、瞬時に、にこやかに笑い、





「あぁ、患者様でしたね。」


と、言った。