29日…




天気は、蒸し暑いほど、晴れていた。




まだ、12月なのに、最近は、変な天気が続いている。





大聖堂の大門が、現れた、24日から、


猛吹雪→夏日→大雨→雹、霰→真夏日。





異常気象が、凄すぎて、街のみんなは、服選びに困っていた。








教会を出て、2時間後、大聖堂の大門についた。




私は、教会を出る前に、女神が、言った言葉が気になった。





『「今日は、嫌な予感がします。」



「ちゃんと、頭で考えてから、行動してくださいね。」



「もしもがあったら、ここに帰ってきては、いけないませんよ。」』




女神は、ずっと、その“もしも”の時を話していた。




何があるのだろうか?



女神の予想は、悪い時ほど当たるから、心配だ。








みんなは、大門を見るため、長蛇の列に加わって行った。




私は、図書室に、行って来ると言って、長蛇の列には、加わらなかった。





だって、2時間ぐらい待ちそうだから。









大聖堂の図書室は、グリールキャルよりも、たくさんの本が置いてあった。




私は、昔の神話を読んでいた。




「秘女神の伝説」というタイトルだった。





これは、グリールキャルには、置いていなかった本だった。




私は、そのタイトルに引かれ、時間を忘れ、読んでいた。





最後にページになった時、気になる内容があった。




『秘が、つくものは、奇跡を起こす。

別の次元でも、秘がつき、不思議な、力を持ったものは、奇跡を起こすだろう。

秘が、つくものは、異形の姿で、異形の力を使う。

秘のつくものは、狙われやすい。

秘のつくものは、災いに狙われる。

とある者がいる場所は、冬なのに、夏のような、天気になったり、猛吹雪を、起こす。

それは、きっと、大きな門が関係しているのだろう。

大きな門は、秘のつくものしか、開けられぬ。

他の者がどんなに、頑張っても、無駄骨だ。

秘のつくものは、大きな門を開け、大きな、旅をする。

同じ、秘のつくものを探し、悪蛇を倒すだろう。』



で、終わっている。


なんだか、意味がちょいちょいわからない。




でも、大きな門は、大門のことで、

秘のつくものは、名前に秘が、付く人のことだろう。


別の次元は、パラレルワールド。



おぉ?だんだん分かってきた。




つまりは、

秘が、名前につく人は、

変わった姿で、変わった能力を持っている。


その人が、大門が、現れた時に、災いを呼ぶ。


その大門は、その人しか、開けられなくて、


ほかの人は、絶ッ対に、開けられない。


で、その人は、門に入り、パラレルワールドで、同じ、秘のつく人を探す。








ということだわね。




え?待って?