どやっという顔で、見ていた。


「かっこいいよ。チェシャ」


と、すぐさま褒めた。


チェシャは、満足したように、笑った。


愛くるしい笑顔は、かっこいい笑顔になっていた。


「今年も、願いをありがとうございました」

私は、一礼を、フェアリーにした。


「では、また、」


と、言ってフェアリーは、泉の中に帰って行った。




一段落したと思い、私が胸をなでおろした時だった。



「なんで!私が言うことを聞けないの!!!!!今すぐ、アリスを、よびなさーーーーいぃぃ!!!!」


怒った、甲高い声が聞こえてきた。



私は、なでおろした胸を引き上げた。



この声の主を知っていたから。


マッドに、迷惑をあまりかけちゃいけないから、私は、すぐさま、教会へ足の先を向け、歩き出した。


みんなも、ついてくる。


悪魔と、天使は、私の上を漂いながら。


チェシャは、猫になり、私の肩に乗った。


ウサギは、私の後ろで厳しい顔をしてついてくる。


今から、怪物に挑もうとしている顔だった。


実際そうだけど。