「おい、松本」 俺は急に不安になった。 今日の瑠璃は1段と可愛いし1人にしたらあれだし、プールに来て迷子って可哀想だし。 それに、あんなに切なそうな瑠璃を初めて見た。 売店近くで瑠璃が知らない男の人と話してるのを見つけた。 「瑠璃!!」 俺が名前を呼ぶと瑠璃は少し驚いた顔をしたけど、すぐに目を逸らされてしまった。 そりゃあ、逸らすよね。 「…松本くん。ごめん。ちょっとはぐれちゃってさ。」 「さっきの人達は?」