「珍しっ、授業中でもテスト前でもないのに」 なんて言って笑う奏 でも、今の俺には笑う気力もない。 「あっ、奏~」 プールサイドに行くと既に2人が立っていた。 瑠璃はピンク生地の可愛い水着にポニーテールをしていた。 正直可愛いって口に出しそうになった。 「………松本くん、」 俺を呼ぶ声は何処か遠慮してる感じで俺を心配そうに見詰めてる。 でも、俺は目を逸らしたまま既に前を歩く佐々木さんと奏の後を追った。