松本side




「…いる。」



瑠璃を抱き締めてしまったあの日。
俺は瑠璃が知らない男と楽しそうに話す所を帰りに見てしまった。



最初は友達と思ったけど、




その男は瑠璃の頭を撫で
それに顔を赤くする瑠璃を見て違うと思った。



本当は今日聞くつもりは無かった。




もし、好きな人がいるって答えられたら上手く笑える自信が無かったから。




「お前、なんか今日元気ないな?」




更衣室着替え終わると俺の顔色を見て話す奏




「ま、元気はないかな。」