「…いる」



気付いたら、いると答えていた私。
松本くんはやっぱりこっちを見ないまま そっか。だけ答えた。




なんで、私今、いるなんて言ったの?




私、好きな人なんていないじゃん。
どうして、?




プールの目の前に着くと鈴ちゃんと哀川くんは既に到着していた。



あの質問からどこか元気がないのように見える松本くん。




「じゃあ、着替えたら集合ね」




と鈴ちゃんが言ってそれぞれの更衣室に入った。




「るーちゃんかわいい♡」




私は鈴ちゃんに髪の毛セットまでしてもらった。