私は無意識に触っていた耳から手をどけて窓の外をぼっーと見詰めた。




「はぁ、しゃあない。俺が話を聞いてやろう」




「話す事なんてないってば、」




「ほれ、お前の好きなもの頼め。」




私にメニューを渡すとニコニコ笑ってコーラを1口飲んだ。




「じゃあ、コレ食べる。」




「おぉ、チョコケーキ♡」




正輝は店員を呼んでケーキを頼むと
どれどれと私を真っ直ぐに見て笑った。




私は躊躇いながらも今日あった事を正輝に話した。




「お前、俺は安心した!!」