ずっと君の近くで。

私の名前は、大沢夢花。

中学1年生で、テニス部に所属している。

私は、運動が大の苦手。

でも、テニス部に入ったのは、

大好きな先輩がいるから。

「よっしゃ!!勝ったっー」

彼の声が聞こえて、思わず振り向いた。

すると、私の視界に入ってきたのは、

憧れの大村良太先輩だった。

柔らかな黒髪は風でゆれていて

瞳は澄んだ色をしていて…

ホントにカッコイイ。

思わず見とれてしまう。

多分テニス部で1番カッコいいんじゃないかな。

と、そんなことを思っていると、

「夢花ー!危なーいーっ!!」

「え?」

私がハッとして声がした方を見た瞬間、私の顔めがけてボールが飛んできていた。

「ドンッ」

そして、私は意識を手放したのだった。