「朝ごはんは…?」


「いらない…ねぇ、お母さん」


「ん?」


「…ううん、なんでもない…いってきます」


「いってらっしゃい…」


私はお母さんに背を向け家から出て行った。


キィ…バタンー…


お母さん…また顔にアザ増えてた…


そのアザをつける相手…それは私の実のお父さん…


昔はとても仲がいい家族だった…


けど、ある日を境にお父さんは豹変した…


毎日お酒を飲み、働きもせず…お母さんに暴力…


私は何度もお母さんにお父さんと別れるように言おうとした。


けど言えなかった…


だって…お父さんが変わってしまったのは…


私のせいだから…