「~~!!」


突然、下の階から怒声がきこえた。


…今日〝も〟か…


私のはそのこと気にもせず、寝間着から新品の制服に袖を通した。


私はそばに置いてあった鞄を手に持ち、扉の隣に置いてある棚の上にある写真に手を合わせた。


「…行ってきます…お兄ちゃん…」


私はそういい自分の部屋を後にした。


「どうしてあなたはいつもそうなの!?」


「うるせぇ!!俺には俺のやり方があんだよ!」


階段を降りると、まだ2人の喧嘩は続いていた。


…よく毎日毎日飽きないなぁ…


仕方ない、今日も朝ごはんなしで行くか…


私は階段を降り、リビングにはいかずそのまま玄関へ向かった。


ガチャッ


「あ…まこ…」


お母さん…


リビングから目の下にクマを浮かべた母が出てきた。