「龍わたしね
夏に手術受けてそこからの回復も
時間かなり掛かっちゃって
覇瑠は体調のこともあってやめちゃったけど
アルバイトもしてて
その理由も看護師になったら
普通の子達とは違う環境だから
社会勉強としてやろうと思ったって言ってた
他の大学の友達と話しても
これから実習とかで
忙しくなるから夏は遊んだりバイトしたり
って話をたくさんきいたのね

それでふと思ったの…
みんなにとって夏休みって
リフレッシュする時期なんだって

でもわたしの夏休みは違くて
長期の休みに入るたびに
こうして入院したりして体を休めないと
わたしの体はもうついてこれないのかなって

自分の体のこと
きちんと理解した上で看護に進んだっけって

夢だけじゃどうにもならない事が
あるんだって事分かってなかった…」



「柚…柚は自分が思ってるより
ちゃんと全部考えてるよ。

こうしてちゃんと向き合えてるよ

夏に手術をしてから
なかなか体調が回復できなかった時
俺実は柚に大学は高校と違って
自由が効くから休学っていう
そういう選択もあるんだよって
伝えようとしたんだ

でも俺の想いを超えるほどに
柚はいつも学校に9月から通えるかなって
そればっかり心配してた

だから柚の体をみてる俺が
一度休憩をさせてあげないとって思うまで
伝えるのはやめようと思ったんだ」