「飲み終わった?
気分悪かったりしないかな」
「うん」
「よかった
ちょっと音聴かせて貰っていい?」
小さく頷いたけど
ボタンを開ける力は残ってなくて
俺が開けて音を聞いた
うーん…やっぱり良くは無いな
今回喘息が落ち着いてくれてる事が
唯一の救いだな…
「うんありがとう
落ち着いてるから大丈夫だよ」
頷く柚の目は眠そうで
頑張って起きてようとしてる
「眠いでしょ?眠っていいよ」
「もう少し…はなしたい…」
「もう少し良くなったら
たくさん話せるから今は休もう?
何かあったらすぐに
ナースコールしていいから安心して」
納得していない表情だけど
布団をかけてさすっていると
ずっと眠りについた
体力が落ちすぎて
自分の意思で起きていられないな
頭痛を改善させるために
少し点滴を変えて
荘に言われた通り荘の所へ帰るか。

