カルテを簡単に整理して
夕飯の時間の病棟に顔を出した


コンコン
ガラッ


柚の夕飯を手に病室に入ると
少し顔色が良くなった柚がいた


「今日は遅くなってごめんね
夕飯持ってきたよ」


「おつかれさま」


「お昼荘が来てくれたんでしょ?
熱少し下がって食べれたって聞いたよ」


「少し楽になったよ」

と言いつつ…
顔色は良いものの声に覇気はないし
体も沈んで辛そう…?


「柚ちょっと辛そうだけど…
熱はすこし下がったけど
他に辛いとこある?」


「んー…ちょっと…」

バツの悪そうな顔で
視線を俺から外した柚


「どした?言ってごらん」


「怠さが強くて…あたまも…すこし」


「辛くなってきたのいつくらいから?
お昼荘が来てくれた時は?」


「まだ大丈夫で…
一回寝た後辛くなって…」