「おれ…自分じゃ何もできないこと
わかってたのに…
みんなに支えられてここまで来たのに…
忘れてたのかな…

いっぱいいっぱいで…
ごめん…


ありがとう」


そう言った龍の目には
涙がたまっているけど
その奥には強さが見えた


「一人で突っ走ってた…
気づかせてくれてありがとう…」


「みんなで柚の壁と戦おう
支え合うことが俺らには必要だから」



「幸せだよ…俺も柚も」


「分かったら泣いてないで飯食え。笑
午後も外来あるんだろ?
ちゃんと力つけとけ」


「泣いてねぇよ…笑
でも、ちゃんと食う。
俺が元気じゃなきゃな。」



「今日は俺昼で帰るから
夜はうちに食べに来い。
柚の夕飯見てから帰るんだろ?
うちで覇瑠と飯作って待ってるから。」



「ありがとう。
家に一人だとなんも食わずに寝ちゃうんだよな
今日は世話になるよ」





暫く話を続けて
二人共昼食を食べ終えてから
龍を午後の外来に送った