my sweet love〜third〜



一気にたくさん飲ませると
今度は戻してしまう可能性もあるから
車に移動する前と車に移動してからと
少量ずつ間隔をあけて水分補給をさせた



まだ早いこともあり
救急外来に連れていくと
ちょうど空いている時間で
待つことなく診察室に入れた



「あ、荘だったのか
当直?お疲れ様」


「いやさっき呼び出されて
手空いたから手伝い
悠こっち寝かせて」


「あぁ。一昨日からの発熱で
昨日龍に診てもらって解熱剤点滴して
錠剤でももらって飲ませたけど
下がるどころか上がった
30分くらい前は9度4分
脱水かなりあるみたいで目眩があるのと
朦朧としてて返事がおかしくなる
たぶん自力で立つのが厳しい感じ」


「うーん分かった
とりあえず脱水と解熱の点滴しよう
悠?ここどこだか分かる?」


「と…」

「悠?俺誰だか分かるかな」


「ぃや……」


「智朦朧としてるなこれは。」


「あぁ。悠?手握れる?
…うん今は少し返ってくるね」


「悠?分かる?」


「そぅ…」


「うん荘だよ
今ね病院だから点滴するよ?
少し痛いけど我慢してね」


「ぃた…い」


「悠どっか痛い?」


「悠?」


「眠ったな…とりあえず点滴入れちゃうわ」