my sweet love〜third〜



悠には申し訳ないけど
トイレの前で待っていると
流す音が聞こえても出てこない


「悠大丈夫か?
俺ここにいるけど出てこれなさそう?」


「と…も……」


小さくかすかに悠の声が聞こえた


「悠開けるよ」


扉を開けると壁に手をつき
しゃがみこむ悠がいた


悠と同じ高さにしゃがむと
辛そうに目を瞑る悠の顔がみえた


「め、まぃ…」


「目眩する?無理させちゃったね
動いたら吐いちゃいそうなのはない?」


「たぶん…」


「うんじゃあベッドまで行こう
辛いけど少し我慢してね」



ベットに下ろした悠に
飲み物を飲ませて体温を測ると
39度4分とかなり上がった


飲み物を飲ませるために
少し支えて座らせてたけど
飲み終わって直ぐ自分で横になったし
かなり辛いんだろう


「悠もう一回病院いこう
俺着替えてくるから待ってて
痛いところある?」


「行ってらっしゃい…」


「悠?ちょっと手握って」


あれ…


「と…も…」


「ん?わかる?悠」


「ん。分かるよ」


「ちょっと待っててね」


「ぅん」


悠意識が朦朧としてるな
受け答えが微妙なところ

脱水進んでるかな…