車をロータリーにつけて
迎えてもらった龍に覇瑠を預けて
車をとめてから診察室に向かった



静かに扉を開けると
すでに眠った覇瑠と点滴を準備する龍がいた



「眠ったか」


「あぁ。辛いのは呼吸とだるさだって。
かなり無理してたみたいだな」



「あぁ…俺がついていながら情けない」


「こればっかりは仕方ないよ
自分の体力と相談しながら実習も進めないとな
少し強い点滴してるから
嘔吐は無いと思うけど気分悪くなるかも」



「あぁ。」


「そんな落ち込むなって
柚のこともあって頑張り過ぎたんだろ?」


「んー…責任とか感謝は増したみたいだけど…
もう少し頼って欲しかったな」


「自分も頑張れるって見せたかったんじゃ無いか?」



「そうなのかな…」