体の熱さと息苦しさで目が覚めた
外の明るさはピークを超えて
夕日が窓から入って来てる
体の向きを変えて呼吸が楽なようにするけど
気休め程度にしかならない…
体を起こすのもきついし…
思わず出たため息と
控えめに開いた寝室の扉はほぼ同時
「起きた?」
視線を持っていくと荘の姿
目が合うと早足に来てくれた
「熱下がんないね…」
「そう…」
「ん?どした?」
「きつぃ…」
「辛いな…苦しいよな
ちょっとごめんね」
冷たい体温計が入って来て
荘が来てくれた安心感で涙が溢れた
「どした?辛い?」
「んーん…だぃじょぶ」
「泣いてる。大丈夫じゃないだろ?」
「なんか…あんしん…して」
「そっか…んー…熱上がってるね
喘息もまた少し出て来てるし
もう一回今から病院行こっか」
「んー…」
「ちょっとだけ頑張って?
点滴してもらおう
その方が少しは楽になると思うから」