「ただいま〜」

「お邪魔します。」



「はぁーい
柚ちゃん、龍おかえり」


「よくきたね」

「お母様、お父様お久しぶりです」

「相変わらず可愛いわね柚ちゃん
ささっこんなところじゃなくて
中でゆっくり話しましょう」



緊張で上がりっぱなしの柚の肩を
少しもんでから
リビングへ向かった




「さぁさぁ柚ちゃん座ってくれ
遠慮などすることないからね」


「ありがとうございます」


「体調はどうなんだい?」


「おかげさまで夏に手術を受けてから
今は落ち着いています」


「そうかい
それなら安心だね
何かあればすぐに我々にも頼ってな」


「ありがとうございます!」


「龍から話があるなんて
珍しいじゃない?柚ちゃん連れてきて」


「あぁ今日は話があってきたんだ
俺と柚。結婚することにした」


「病気もありますし龍さんに頼ってばかりで
お二人にもたくさんご心配
おかけしてしまうと思いますが
龍さんと結婚させてください」



「わざわざ報告ありがとう
初めて柚ちゃんにあった日から
こうなる日を夢見てたのよ
龍は一人っ子だから
私は娘が欲しかったのよ
龍と一緒になってくれてありがとうね」


「柚ちゃん
病気のこともなにも心配することは無いよ
わしらは龍と柚ちゃんが大切な子供で
もちろん柚ちゃんのことを
本当の娘のように思ってる
これからも体のことで大変な思いを
することもあるだろう
そんな時はわしらを頼ってくれ」




「母さん、父さんありがとう」
「ありがとうございます…」




柚は綺麗な涙を流していた