検査結果は問題なく
予定通り一時帰宅の日がやってきた



入院した頃はまだ少し肌寒かったのに
龍が用意してくれた服は
完全に冬服になっていてカレンダーも
11月もそろそろ終わることを知らせた




1ヶ月近く入院してたのか…
これからもしばらく入院って言ってたな…



今日は久しぶりの帰宅だし
全力で三日間楽しまなきゃな!



コンコン


「はーい」


「準備は進んでるかい?」


「矢野先生!」
笑顔で入ってきたのは
第2の父、矢野先生だった


「元気そうだね
一時帰宅、短い時間だけれども
できることになってよかったよ
日頃の鬱憤を晴らしておいでね」



「先生ありがとう
きっと3日間あっという間だけど
楽しんでくるね」


「存分に楽しんでおいで。
羽目の外しすぎには注意してね
一足早く戻ってこないように」



「うん!他の先生たちも
私のために龍の休みを作ってくれて
皆が作ってくれた時間だもん
より一層大切にしないと」



「その優しいところ。
昔から変わらないね柚ちゃん
少しでも何か違和感があれば
すぐに龍君に伝えること。
今の柚ちゃんに無理は何より禁物だからね」



「はぁいわかりました」