「柚は優しすぎるし
気を使いすぎてるからいつもそう。
俺は全然頼られてないって不安になるよ


お互いの頼る量が少ないから
お互い頼られてるって感じられてないのかな

柚。俺にも気遣っていつ心休まるの?
もっとわがままでいいんだよ
わがままになってほしいよ…」



「……」


そんなこと言われても…

今の私にはどうにもできないよ……




「柚……」



目の前にある龍の顔が見れない

龍の表情が想像つくから…





ポン…
「今日は疲れたよな
ゆっくり休んで元気になったらまた話そ?
明日はお父さんとお母さんも来るし
疲れちゃったら困るからね」


優しい龍の手が頭に乗って
優しい言葉が心に刺さる…




「柚」

私の顔を手で挟んで俯いていた顔を上げられた



「そんな顔しないで?柚
俺はいつでも何でも聞くし
どんなことがあっても柚が好きだから。

そんな悲しそうな顔しないで?」


「ごめんね…」


「謝らないでいいよ
あ、夕飯とってくるね?
すぐ戻ってくるから」





そう言って出て行った龍…


戻ってくるまでに笑顔でいなきゃ。