「たくさん考えてくれてありがとう」


「柚。今から話すことは
主治医の俺からの話だと思って聞いてね
今は手術も上手くいって
喘息も落ち着いていて
かなりいい状態だと思う
だから主治医としては
このまま大学に通い続けていいと思う
検診も週に一度で多いけど…

でもこの先、どうなるかは
俺にも分からない。
だから少しずつ心臓が疲れてきたら
また手術をするよりも俺は休学を勧める


ここからは彼氏として。
今言ったようなことにならないように
俺がそばでちゃんと支える。

だからそんなに不安にならないで
自分のやりたいことをまっすぐ
貫いてほしい。」



「…うん
今すぐどうこうって事ではないってことだよね
私もう、ちゃんと受け止めるから
これからはちゃんと伝えてほしい

自分で自分の体のこと
理解して納得して休学するなり
辞めるなり考えたい」



「分かった。
一緒に考えていこう
どんなときだって俺は柚が健康で
長く生きてさえくれればいいんだ」



「ありがとう…
龍が居てくれて私は本当に幸せものだね…」