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結局やつのペースにハマりまたこの部屋に来ていた。


黒で統一されたこの部屋はなんていうか、やつっぽくない気がするけど、またあたしの足にいるうさぎを見て、考えるのはやめた。


「コーヒーでいい?」


「帰る。」


「ブラックだよね?」


「帰る。」


「可愛いね。」


「キショい。死ね。」


「はい。どうぞ。」


ソファーに座る私にうさぎに入ったコーヒーを渡すヤツはにっこり笑顔だ。


無言でそれを受け取ろうとすると、



「なにそれ?誘ってるの?」


「殺されたいの?」


「…。」


ヤツは受け取ろうとした私を無視してテーブルにコーヒーを置いた。

その一連の動作を目で追っていたら不意に私の方に手が伸びてくる。


あっと思ってる間にヤツの顔はもう目の前にあって、キスされてると自覚した時にはもう私の舌を追うようにやつの舌が動いていた。