それからはリュウキがすごい速さで食べていくから呆気に取られた。
それでもやっぱりその量は多かったみたいだ。
そのままお店を出て、今度は本当に家に帰れた。
「んー。疲れた。」
慣れ親しんだ自分のソファーなのにリュウキの家のソファーに座った後に座ると、座り心地が悪く感じる。
「またな。」なんて帰り際に言われたけれど、あの男はまだ私に構うつもりなのだろうか。
それでも連絡先を聞かれたわけでもないし、あの男の気まぐれに付き合わされてるのかしら。
どっちにしろあの男の傍に長くいると、まるで泥沼にハマって深く堕ちていくような、それでいてずっとこのままでいいとすら思えてくる。
「はぁ。」
深く考えるのはやめて、寝よう。
ボソ「おやすみなさい。」
返事が返ってくるわけでもないのに。
布団に入って目を閉じた。
…………。
