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車の窓の外に流れる景色を眺めながら
こんなに長い1日だったのに随分昔にあのマンションから出てきたような感覚になる。
やっぱりヤツ…リュウキはよくわからないけど、もう関わらない方がいいような気がする。
関係ない。他人だから。と、言って突き放していたのに、次駅で会ったらなんて言えばいいのだろう。
てゆーか、あいつの最寄り駅も私と一緒だとずっと思っていたけれど
それも勘違いだったらしい。
……やっぱりリュウキはよくわからない。
「おねーさん、腹減った。」
「え?」
「俺、なんも今日食べてない…」
「え?なんで食べなかったの?」
「ああ、おねーさんが寝たあと仕事してたから」
「?出掛けてたの?」
「いや、家で片付けられるから。」
「そうなんだ。」
「で、飯食べに行かないですかー?」
「私、そんなにお腹空いてない。」
「?!」
何をそんなに大げさに驚くのだろう。
「いつもちゃんと食べてる?」
「食べてるわよ。」
「3食?」
「そんなに食べれるわけない。」
