しゃがみこんで私の言葉を聞くとゆっくりベットに上がってきて、ふわりと抱きしめられた。


ッ!!
ビクッとなった後にやっぱり震え出す身体が不甲斐なくて…


……やっぱり私は一生怯えながら生きていくのだろう。
頭ではやっぱりちゃんと理解してる。
自分の意思とは関係なく震える身体が嫌で嫌で、


「大丈夫。大丈夫。」


背中にまわされた手に優しくポンポンと叩かれる。


「…触ら……ない、で……」


本当は安心していた。
でもそれは頭の中ではの話であって、
私の心は恐怖で埋め尽くされてしまう。


「……。わかった、ごめんね。」


ゆっくり私から離れた男は悲しそうに笑う。


「手は繋いでもへいき?」


「……。」コクン


「ん。じゃあこっちおいで。ココア、甘すぎないように入れてあげる」


キュッと大きな手が私の手を引く。


そのまま手を繋いでリビングに向かった。